入社4年目の若手。点検、車検をメインに故障診断の作業も担当する。「初めて点検、整備する作業も多く、仕事はとても楽しい。ポルシェの構造は日本車と基本的には同じですが、違う部分もあります。日本車にない部品もあり、毎日が充実しています」と笑顔を見せる。
仕事に対しては「ポルシェは高級車なので、作業する時は細心の注意を払って仕事をしています。1台にじっくりと時間をかけて作業ができるので、丁寧な作業を心掛けています」と話す。
メカニックになろうと思ったきっかけは、高校2年の時に乗っていた原動機付自転車をぶつけて壊してしまったこと。「部品を買いに行って自分で原動機付自転車を直しました。それで整備の楽しさを経験しました」と振り返る。
バイクの専門学校はなかったため、つくば自動車大学校に進学した。「実家から近かったので入学を決めました。ここで勉強に励んだことで、車の整備の仕事に憧れるようになりました。その中でも特に速い車に興味を持つようになりました。速い車といえば、輸入車だったので、ポルシェを扱うザルツブルグ・モータースへの入社を決めました」と説明する。
職場には本人を含め、先輩3人、同期1人、後輩1人の計6人のメカニックが在籍している。「わからないことは先輩に教えてもらっています。後輩はみんなで教えています。現在はポルシェの整備士の資格・ブロンズを持っています」と語る。
今後は「シルバーの資格を取得することが、目標です。来年に試験があるので、仕事の合間を見て勉強しています」と抱負を述べる。