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自動車業界トピックス

国交省、電子車検証閲覧アプリを事前公開

まずはPC版 スマホ版は1/4から配信

国土交通省は19日、電子化した自動車検査証(電子車検証)の情報確認などができる「車検証閲覧アプリ」を事前公開した。まずはパソコン(PC)版から配信する。スマートフォン(スマホ)版は電子車検証を発行する2023年1月4日から配信する。

PC版はマイクロソフト社の公式ウエブストア「マイクロソフトストア」で配信する。利用には「マイクロソフトアカウント」の登録が必要だ。企業内PCの利用制限なども想定し、公式アプリストア以外で配布する「サイドローディング版」も用意し、21日午後2時からダウンロードできるようにした。

 いずれもインストール後はアプリのホーム画面まで表示できる。各種機能の利用は23年1月4日からだ。

電子車検証の所持者や自動車販売会社、整備事業者などが利用できる。対象車両は、登録車(排気量660cc超)と小型二輪車。軽自動車は電子車検証の発行が始まる24年1月からとなる。

このアプリを使って電子車検証の情報を確認するために必要な機器は、ウィンドウズPCとICカードリーダー、iOSまたはアンドロイドを搭載したNFC(近距離無線通信)対応のスマホとなる。

アプリを起動後、電子車検証の券面に記載されたセキュリティーコードを入力してICタグを読み取れば車検証情報が閲覧できる。

PCまたはスマホがオンラインの場合はすべての車検証情報やリコール情報などを、オフラインの場合はICタグ内の記録情報を画面に表示する。

スマホ版には、利用者に車検証有効期間の満了日を事前に通知する「プッシュ通知機能」を備える。通知のタイミングは60日前、30日前、1日後とあり、1端末で最大10台分の通知設定が可能だ。

電子車検証は、23年1月4日以降に新規登録や自動車検査(車検)の手続きを行った車両から順次、発行される。紙の車検証は23年1月3日に発行を終了する。電子車検証のICタグを読み取る機器を所有していないケースに対応するため、26年1月までは従来の車検証と同じ情報を記載した「自動車検査証記録事項」も発行する。

※日刊自動車新聞2022年(令和4年)12月20日号より