経済産業省とタイのエネルギー省は、第5回「日タイエネルギー政策対話」をこのほど開いた。電気自動車(EV)を始めとするエネルギー政策について意見を交わしたほか、カーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)に向けた企業間の協業、4件に関わる合同署名式も開催した。
資源エネルギー庁の小林出・国際資源エネルギー戦略統括調整官がタイを訪問し、同国エネルギー省のクリット次官とEVや車両の脱炭素化、水素、再生エネルギーなどの分野について意見交換した。
タイ政府は昨年、EVの生産支援策として約111億円規模の予算案を閣議承認するなど、EV産業の集積に力を入れている。トヨタ自動車などの日本メーカーもすでにEVを投入し始めており、政策対話を通じて2国間の認識を共有した格好だ。
また、企業間の協業として、アンモニア混焼や石炭火力発電所における二酸化炭素(CO2)の分離回収技術など4件の覚書が交わされた。
※日刊自動車新聞2023年(令和5年)1月20日号より