秋田スズキ能代店は、若手スタッフも多く在籍する店舗で、勤続12年の新開さんは職場の中核を担い、後輩の指導も行う。阿部さんは入社1年目の新人で、新開さんなどの指導を受けながら技能の習得を進める。新開さんは秋田県立鷹巣技術専門校出身の2期生として同校から初めて秋田スズキに入社し、同校の後輩である阿部さんの成長を見守る。就職活動では、それぞれが学生時代にスズキ車を愛用しており、メーカーに親しみがあったことが入社のきっかけになった。阿部さんは「大館店を職場見学した際の雰囲気がよく、働きやすそうだったため」という。
阿部さんは、新人研修を経て22年8月から現場に入り、定期点検や車検業務の補助を担当している。今後は、作業内容をユーザーに説明する機会や対応できる職務の拡大を図り、エンジニアとしての独り立ちを目指す。
業務では「簡単に見える業務ほどミスが発生しやすいため、確認を大事にしている」といい、先輩社員を参考に日々努力を続けている。
育成を進める上で新開さんは「一般整備はイレギュラーな不具合に対応するため、基礎知識がとても重要になる」と強調し、分からないことがある場合は積極的に質問するよう促している。阿部さんについては「真剣に業務に向き合う姿勢はとても頼もしい。どの拠点でも愛されるエンジニアに成長できるのではないか」と期待を寄せる。
新開さんは後輩の育成に加え、社内資格のスズキサービス1級や国家一級自動車整備士試験に挑戦する計画を立てている。業務品質を引き上げ、顧客や同僚に安心感を与えるエンジニアに向けてまい進している。