元々、車など機械ものが好きで中学生ごろから本格的に興味を持つようになった。父親がスバルに勤めていた関係で自宅にスバル・アルシオーネがあり、整備してみたいと思ったことが整備士を目指すきっかけだった。作新学院高校では部活動に工業技術部を選び、溶接や旋盤、錆びて動かないエンジンのオーバーホールのほか、モビリティリゾートもてぎで開催されたエコランへの参加、文化祭ではロータリーエンジンの分解など活発な学生時代を過ごした。
群馬自動車大学校時代は、基礎から応用まで幅広く勉強を学び、充実した学生生活だったという。しつけやあいさつなどが、今ではとても役に立っていると話す。学生時代にスイフトスポーツに乗っていて、地元で働きたかったこととメーカー資本の会社で魅力があったことから、スズキ自販栃木に入社した。
入社以降、細谷・駒生店に勤務。優しい先輩が多く、のびのびと仕事をさせてもらっているそうだ。仕事は工程管理が非常に重要で、時間内に作業が完了するよう作業効率が求められる。一方で、異音などの不具合箇所を特定し、修理することは困難だが、やりがいを感じている。作業後にお客さまにはどう修理したのか、きちんと説明するコミュニケーション能力が大事だと話す。修理は命を預かるのと一緒であり、安心して乗れるようにすることが使命だと言い切る。早く先輩たちのように的確に対処できるような整備士になることと、しっかりとスキルを磨いていずれは重整備を任せられるようになりたいと笑顔で話す。当面の目標は、スズキ社内検定1級の合格だ。