ホンダカーズ西千葉(芹澤礼良社長)の松戸北店に勤務する大谷さんは、現場を支える中堅として欠かせない存在だ。持ち味の前向きさと責任感の強さで技術の向上に努めている。
中学生のころにバイクに興味を持った。高校時代の同級生と一緒に整備専門学校に進み、全国から集まるさまざまな仲間とともに自動車整備の基礎を学んだ。
卒業後は県内の新車販売会社に務め、転職を経て5年前にホンダカーズ西千葉へ入社した。整備士としてのスキルは十分ながら、勝手が違ったのが電動車の多さだった。「ホンダはハイブリッド車の比率が高い。そこに慣れるまで大変でした」と当時を振り返る。
いまは車検や点検を主体に重整備も任せられる存在になった。そうした大谷さんが目標にするのが「私の隣で働く大先輩に近づくこと」だ。「見習うことばかりの大先輩です。自分が知らないことを何でも知っています」と大きな刺激を受けている。
これからは「フロント業務を覚えたり、高難度整備もこなせるメカニックを目指したい」と考えている。こうした前向きな姿勢をサービス部の佐藤尚喜次長は「向上心が高い。これからの成長が楽しみ」と目を細める。本人は「遅れてきた分を取り戻さないと」といたって謙虚だが、そうした心がけが大谷さんのモチベーションを支えている。