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自動車業界トピックス

金融庁、損保ジャパンとビッグモーターに立ち入り検査

東京都新宿区にある損保ジャパン本社の地下1階から、検査官9人が入った

金融庁は19日、損害保険ジャパンとビッグモーター(和泉伸二社長、東京都港区)2社への立ち入り検査を始めた。ビッグモーターによる自動車保険金の不正請求問題で、損害保険ジャパンへの当局の立ち入りは初めて。2社は親密な関係にあった。保険業法に基づき、保険契約者保護の観点から問題がなかったかを調べる。

ビッグモーターへの出向者の役割や、ビッグモーターの全工場に対して査定手続きを簡略化する「簡易調査」を導入した経緯などを調べる。親会社のSOMPOホールディングス(HD)が事態をどう把握していたのかや、企業統治上、問題がなかったかも調べる。

ビッグモーターについては東京都多摩市の多摩店に入った。同社は六本木ヒルズに本社があるが、経費削減のために本社機能の大半を10月1日に多摩店に、一部を東神奈川店(横浜市神奈川区)に移す。9月16~18日の3連休中に資料などを多摩店に移したため、多摩店が立ち入り検査の対象となった。不正請求がなぜ放置されていたのかなどを調べる。

鈴木俊一財務相兼金融担当相は19日、立ち入り検査の期間について「立ち入り開始後に判明した新たな事実関係など、さまざまな要因で変わりうるため現時点で期間を明確に伝えることはできない」と語った。

また、SOMPOHDへの立ち入り検査の可能性については「まずは(子会社の)損保ジャパンに対する調査による。今の時点でどうなるか決まっていない」と述べた。

※日刊自動車新聞2023年(令和5年)9月20日号より