レクサス足立の中島彰紀さんは、クルマの整備、顧客応対などどんな仕事にも意欲的で真摯に取り組む、周囲の信頼が厚いエンジニアだ。
物心がついたときからクルマが好きで、関係する仕事に就きたいとメカニックを志望した。専門学校の1級課程を卒業し、2015年に当時の東京トヨペットに入社。トヨタのエンジニアを経験し、2年後にレクサスへ異動となった。
レクサスについては「もともと興味があった」というが、別ブランドゆえに「新人のつもりで臨んだ」と当時を振り返る。もちろん共通する部分は多いが、整備後の説明やお出迎えから引き渡しまで、担当する仕事の幅が広がったという。「話すことは得意ではない」としながらも、「お客さまに喜んでもらったり、意向をくみ取りながら対話したりすることは楽しい」とし、やりがいを感じた。
例えば、こだわりを持ったお客さまに対して、「前回、気にしていた箇所を入念に整備する」といったように細やかな対応を心掛け、それが伝わって「次も中島さんにお願いしたい」と言われた時の喜びは大きい。
自分自身のことを「前向きな性格」だとし、日々の努力もあまり苦に感じないという。「負けず嫌いだから」というが、野球をやっていた経験から、仕事場全体に目を配り、チームとして物事を進められる行動が自然と身に付いているようだ。今は中堅のポジションで、後輩の指導も行うが、「(自らやって)手本になれれば良い」と話す。
資格はトヨタ検定1級、検査員をストレートで取得。今後は最上位となるレクサスエキスパートの取得を目指す。そして「整備の技術力、診断力をしっかり身に付け、人として周りに慕われるようなエンジニアになること」を目標に、日々研さんを積んでいる。