NTPトヨタ信州(日髙雅之社長)筑摩店に勤務する大槻亮太さんは、同社が誇る整備士の中でも優秀な一人と上司の清水真店長は自慢する。国家資格の二級ガソリン、二級ジーゼルに加えて2021年トヨタサービス技術検定の1級に合格、22年には自動車検査員も取得して腕を振るう。
整備士を目指すきっかけは、街中を走っていたFRクーペの日産「シルビア」を見て車に興味を持ったことから。高校卒業後の進路選択で「学校の授業で車について学べるなら楽しい」と専門校に進学し、同社にはトヨタという大看板のもとで働いてみたいと転職を希望し見事中途採用された。
現在の業務内容は、車検整備、車検検査、一般整備の3つがメインだが、重整備といわれる作業でも何でもこなす。店舗は仕事と休憩のメリハリが利いた職場環境とし、「営業もサービスも、みんなが平等で対等な立場にあり、和気あいあいとした雰囲気」の中で集中して業務に取り組む。
印象に残る整備作業は、入社して3年目の出来事。一般整備を担当し始めた頃で「オイル漏れで入庫してきた車でトラブルがあり、エンジンを載せ替えたことがある。サービスフロントの先輩がお客さま対応してくれ、事なきを得た」が、このことは仕事をする上で肝に銘じているという。
「本当に車が好きでどのような作業も苦ではない。天職と思い働きがいを感じている。お客さまには車に興味がある人とない人がいると思うが、一人ひとりが求めていることに本当に応えられる整備士を目指したい」とし、さらに高いレベルにあるレクサス店での業務を自身の目標に定める。