日刊自動車新聞社

モビナビ学生 モビナビ転職

新規会員登録は現在受付を休止しております

企業の採用ご担当者の方は「モビナビの求人掲載」

メニュー

自動車業界トピックス

JITCO、交流大会を開催 外国人技能実習生ら参加

外国人技能実習生・研修生日本語作文コンクールの表彰式

技能実習生や特定技能外国人の受け入れ促進・養成支援などを行う国際人材協力機構(JITCO、八木宏幸理事長)は6日、外国人材の受け入れに関する最新事情の共有や意見交換などを行うためのイベント「2023年JITCO交流大会」を都内で開いた。外国人技能実習生・研修生を対象とした「日本語作文コンクール」の入賞者表彰式も行い、受賞者本人が壇上で仕事への思いなどを綴(つづ)った作品を朗読した。

交流大会は05年から毎年開催している。技能実習生や監理団体、各国の大使館、日本語作文コンクールの入賞者と受入企業などから約200人が参加した。

講演では、法務省出入国在留管理庁の永田雄樹調整室長が、政府による「技能実習・特定技能制度」の見直し議論の状況などを説明した。続いて、日本繊維産業連盟の富吉賢一副会長・事務総長が「ビジネスと人権」と題し、外国人材の受け入れにあたって求められる企業・団体の取り組みを話した。

受賞者は、仕事への思いなどを綴(つづ)った作品を朗読した

外国人技能実習生・研修生日本語作文コンクールの開催は今年で31回目。技能実習生・研修生の日本語能力向上を支援する狙いで、93年から毎年実施している。応募総数1177編の中から20編を選出して表彰した。

表彰状の授与後、受賞者は日本での生活や仕事を通じて感じたことや、遠く離れた家族への想いなどを綴った作文を朗読した。家族や職場の関係者に対する感謝の気持ちや、夢の実現に向けて努力するひたむきな姿勢が印象的だった。

同機構の斉藤保会長は「技能実習・特定技能の両制度が大きく変化しようとしている中、今後もすべての関係者をはじめ、わが国や送り出し国の人材育成、社会経済にとってより良い制度運営ができるよう、その実現に向けて努力していきたい」と語った。

新型コロナウイルス感染症による入国制限が解除されてから、日本で就業する外国人の数は大幅に増加している。特に特定技能外国人の増加が目立ち、今年6月末時点の在留者数は約17万3千人で前年と比べて倍増した。こうした状況に対応するため、同機構では特定技能外国人を受け入れる企業・団体に対する各種相談やセミナーなどを積極的に開き、支援に努めている。

※日刊自動車新聞2023年(令和5年)10月11日号より