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自動車業界トピックス

国交省、ダイハツの立ち入り検査で新たに14件の不正

合計46車種156件

国土交通省は16日、ダイハツ工業に立ち入り検査した結果、新たに14件の不正行為を確認したと発表した。同社から報告があった142件も事実認定したことで、不正行為は合わせて46車種156件に増えた。これらの不正行為について、基準適合性の確認試験を国交省で実施し、結果を順次公表する。

国交省は、昨年12月20日にダイハツから型式指定申請における不正行為の報告を受け、同社に対して翌21日から今年1月9日まで立ち入り検査を実施した。

その結果、立ち入り検査で新たに14件の不正行為を確認した。具体的には、試験車両のフェンダーなどパネル部品に型式指定申請とは異なる取り付けや加工を行う不正行為(9件)と、最新の法規に対応できていない試験装置を使用していた不正行為(5件)だった。

ダイハツは16日、追加で判明した不正行為について「(同社として)技術検証を行い、安全性能・環境性能が法規基準を満たしていることを確認している」と発表したが、国交省は9日から始めた基準適合性の確認試験で改めて14件を検証する。

基準適合性の確認試験を行う対象車種は、最大で45車種(生産・販売中の27車種と生産終了の18車種)にのぼる。試験施設や車両の準備が整いしだい、確認試験を実施していくが、16日時点で確認試験を終了した車種はないという。

※日刊自動車新聞2024年(令和6年)1月18日号より