日本自動車輸入組合(JAIA)の上野金太郎理事長は29日会見し、外国メーカー車に占める電気自動車(EV)比率が2024年は10%を超える見通しを明らかにした。昨年は9.2%だった。上野理事長は「輸入車の10台に1台がEVになる日も間近だと考えている」と語った。
23年の外国メーカー車の販売台数は24万8329台(前年比2.5%増)で、このうち輸入EVは2万2890台(同59.6%増)だった。一方、乗用車市場全体のEV比率は2.2%(同0.5㌽増)だった。
輸入EV比率の高さについて、上野理事長は車種数の増加と国による補助金効果などを挙げた。20年10月時点の輸入EVは10ブランド20車種だったが、23年末には17ブランド118車種へと、約3年間で車種数は約6倍になった。
輸入車業界は乗用EV需要の伸びに期待する。上野理事長は、ドイツで23年のEV比率が18.4%だったことを引き合いに「日本のEV市場はまだまだ伸びしろがある」と語った。
※日刊自動車新聞2024年(令和6年)1月30日号より