2023年の国内電動車販売台数(乗用車、登録車と軽自動車の合計)は、前年比26.6%増の200万9725台となり、電動車比率は50.3%と暦年ベースで初めて5割を超え、電気自動車(EV)比率も2%台に乗った。車種数の増加や燃料高などを背景に2024年も電動車販売が伸びそうだ。
電動車販売は2年連続で増加し、電動車比率も前年から4.3㌽増えた。EV比率は2.22%(同0.5㌽増)だった。
国内の新車総販売は、半導体不足による供給制約などを追い風に477万9086台(前年比13.8%増)と5年ぶりに前年を上回った。このうち乗用の電動車は、パワートレイン別でトップのハイブリッド車(HV)を中心に台数を伸ばした。電動車は乗用車全体(同15.8%増)以上の伸び率となった。日本のメーカー8社中6社がプラスで、輸入電動車の販売も前年を上回った。
EVは、日産自動車と三菱自動車の軽EVが約7割増とシェア拡大に貢献した。輸入EVの販売も初めて年間2万台を超えた。
この他のパワートレインでは、プラグインハイブリッド車(PHV)が5万2143台(前年比38.0%増)、燃料電池車(FCV)が422台(同50.2%減)だった。
一方、12月の電動車販売は、前年同月比19.0%増の16万933台となり、16カ月連続で増加した。乗用車に占める電動車の割合は、53.4%(同5.8㌽増)となり、4カ月連続で5割を上回った。HVが16カ月連続で増加した一方で、EVは2カ月連続で減少した。軽EVは日産「サクラ」が2カ月連続、三菱自「eKクロスEV」が2カ月ぶりに前年同月を下回った。
日本自動車販売協会連合会(金子直幹会長)と全国軽自動車協会連合会(赤間俊一会長)の発表をもとにパワートレイン別の電動車販売台数をまとめた。
※日刊自動車新聞2024年(令和6年)1月17日号より