国土交通省は22日、自動車メーカーなどによる型式指定申請における不正が相次いでいることを踏まえ、型式指定に関する要件の強化などを検討する有識者検討会を設置すると発表した。不正行為の抑止や再発防止の徹底を図るため、外部有識者の意見などを踏まえつつ、具体的な対策をまとめる。
検討会の構成メンバーは今後詰める。2016年4月に三菱自動車とスズキによる燃費・排出ガス試験の不正問題を受けて設置した「自動車の型式指定審査におけるメーカーの不正行為を防止するためのタスクフォース」の事例も参考に検討する考え。
初会合の開催時期も現時点では未定。国交省から「是正命令」を受けたダイハツ工業と豊田自動織機の再発防止策を踏まえた上で行うため、早くても3月になる見通しだ。
国交省は1月末、他の自動車メーカーとインポーター(輸入業者)に対し、型式指定申請に関する不正行為の有無などについて調査し、4月末までに報告するよう指示した。結果を踏まえて必要な対応を行う。
※日刊自動車新聞2024年(令和6年)2月24日号より