ナオイオート(直井清正社長)は、47人の外国人技能実習生を受け入れている。その中で、龍ケ岡店最初の実習生のひとりである4期生のアポロニオさんは、22年6月に来日し、フィリピンで4カ月、日本で1カ月日本語を勉強して入社した。来日前はフィリピンの実家で家業を手伝いながらさまざまな仕事に従事してきた。来日当初から「いろんなお店などもあって便利で、日本人はみなやさしい」と日本の印象を笑顔で語る。
家族と離れて仕事に打ち込むアポロニオさんは、仕事の傍ら日本語の勉強にも励んでいる。職場での会話も母国語に頼らずに日本語での意思疎通を図る努力をしているという。そうした努力の結果、今では職場における日本語の会話も8割程度は理解できるという。マックさんのモットーは「どんなことも難しく考えずに楽しみながら学べば覚えられる」と前向きな姿勢を見せる。こうして取り組むことが会社のためになると考えている。また、見たことがない整備作業も積極的にやり方を見ておぼえるとし、実直に向上心を忘れずに仕事に向き合う姿は職場でも評判になっている。
同店舗には、今年から5期生が2人入社した。マックさんは入社した後輩に会社の方針にもなっている「安全に仕事をする」よう指導しているほか、日本語を早く身に付けて仕事ができるよう、日常会話も日本語を基本言語としてコミュニケーションをとることも指示しているという。
同社では、顧客対応ができる外国人スタッフの育成を目指している。マックさんは、技術を覚えることに加えて接客対応ができる最初のスタッフになることを目指している。そのためにも、「もっと勉強して、お客さまと話せるようになりたい」と意気込みを見せる。将来の夢はとの問いにマックさんは「子どもの将来のために貯金してフィリピンに戻って実家のサポートをしたい」と笑顔で答えた。