手に職をつけたほうが長い目で見れば良いのではないか、また車は人やモノの移動に無くてはならない乗り物として、今後も存在し続けると考えたことが整備士を目指したきっかけだ。自動車整備を学ぶため、特にトヨタ系ディーラーへの就職に強みを持つトヨタ東京自動車大学校に入学した。学生生活では同じ目標を持つ仲間同士、切磋琢磨しながらしっかり学んだという。社会に出てからも即戦力になるだけの実力を身につけることができたのではないかと振り返る。トヨタはクラウンなど高級車から先端技術を搭載する事例が多く、最新技術や先進安全技術を学びながら技術力を高められることも期待して栃木トヨタに入社した。
入社後は希望通り、乗用車やトラック、バスなどを整備することができ、技術力を磨く良い経験になったと指摘する。先輩たちからは特に命にかかわる仕事だとして熱心に指導してもらったと振り返る。整備作業が終わり、お客さまに車を引き渡すときに感謝の言葉をかけられると、やりがいを感じるそうだ。昨年9月に本社がある横田店から異動。現在はリーダーという立場から、各スタッフのスケジュール管理や作業の進行状況把握など、様々な業務も担っている。まずは鹿沼店の一員として、より良い店舗づくりの一端を担うことに邁進中だ。今後は技術力や人間力をさらに磨いていきたいと意気込む。
これから社会人になる学生に対しては、基礎をしっかりと勉強しておけば社会に出てからも応用が利くとして、今できることをしっかりと学んでほしいと笑顔で話した。