千葉スバル(三浦剛社長)は昨年、千葉スバルレーシングチームを結成して「GR86/BRZカップ」に参戦した。このレースには各店舗から毎戦2人ずつのメカニックを派遣。初参戦ながら1度の優勝を含むシーズン6位と活躍したチームの最前線を高い技術で支えた。
参戦は、お客さまとの新たな関係作りと会社ビジョンの実現が目的。ニュルブルクリンク24時間レースや世界ラリー選手権(WRC)、全日本ラリー選手権などへの参戦経験があるメカニックと、レース未経験のメカニックをコンビにして編成。シリーズ全7戦に計14人の選抜メカニックを派遣した。
会社がレース参戦すると聞いた時、メンバー最年長の秋葉秀二さん(テクノアカデミア成田)は、「ディーラーがモータースポーツに参戦することはとても意味深いこと」と歓迎した。そして鎌ケ谷店の山影裕介さんは「メンバーに選ばれた時、嬉しさの半面で責任の重さを感じた。初代メンバーが結果を残さないと来年はない。その重圧は大きかった」と述べた。
チームとしてシーズンを戦った感想を長沼店の川岸悠人さんは、「普段は顔を合わせない仲間が『勝ちたい』という同じ気持ちで一緒になれた」ことが嬉しかった。初のレース派遣となった習志野店の山口栄さんと幕張店の山田拓人さんは「整備に対する意識が変わった」、市川店の富井佑哉さんは「お客さまとの接点が広がった」と感じた。
レースに参加する意義についてBP新港の小畑満俊さんは、「モータースポーツに取り組むことの大切さと楽しさを改めて認識した」と語る。新港店の加曽利晃太さんも「会社全体のレベルアップにつながる。SNSなどで千葉スバルに対する注目度も高まった」と述べた。
2年目を迎える今季。チームリーダーの吉田和弘サービス部品部次長は「すでに20人のメカニックから新規の応募がきている。レース参戦は会社のビジョンである『お客さまのイイネとスタッフのイイネ』につながる活動です」として、チームのさらなる飛躍を期している。