在日ドイツ商工会議所は4日、「ドイツ専門職業訓練 自動車整備士養成プログラム」を4月から日本で始めると発表した。三菱ふそうトラック・バスとビー・エム・ダブリュー、整備士育成学校のメカニックカレッジ(東京都台東区)、阪神自動車航空鉄道専門学校(神戸市長田区)が組んで若手整備士の技術力を高める。将来的には整備士資格を持たない人材にも教育機会を提供し、整備士不足の緩和につなげる。
ドイツ専門職業訓練の期間は3年間で、OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)と座学を組み合わせて教育する。日本に合わせたオリジナルプログラムに改良した。三菱ふそうとビー・エム・ダブリューの販売会社の整備士が仕事をしながら学ぶ。整備士資格は取得できないが、自動車整備士1級相当の知識を得ることができるという。まず、21人が参加し、来年には40~50人規模に増やす。
三菱ふそうの松永和夫会長は「若手メカニックにとっては充実した学びを得られ、貴重な経験ができる。得たスキルを発揮することでアフターサービスのレベルアップにつながる」と語った。
※日刊自動車新聞2024年(令和6年)4月5日号より