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2023年度の新車販売ランキング、N-BOXが3年連続トップ 登録車はトヨタが圧倒

  2023年度(23年4月~24年3月)の車名別国内新車販売(登録車と軽自動車の合計)は、ホンダ「N―BOX(エヌボックス)」が3年連続で首位だった。軽は登録車より供給力の回復が早かったほか、昨秋の全面改良も支持されて前年度実績を6.7%、上回った。2位、3位の順位は前年度と変わらず。トヨタ自動車「ヤリス」はSUVタイプが好調だ。「カローラ」も豊富な車型で販売を伸ばした。23年末から生産が止まっているダイハツ工業「タント」は12月までの貯金が効いて5位に入った。

3年連続国内販売首位のホンダ・エヌボックス

エヌボックスは、これまでの軽の常識を覆(くつがえ)し、品質や機能を徹底的に作り込んだ点が評価されている。全面改良でも完成度を重視し、ファーストカーとして使う顧客向けに高速道路での快適性を高めるなどした。

ヤリスもSUVブームに乗って「ヤリスクロス」が好調だ。トヨタのウェブサイトによると、ハイブリッド車(HV)の納期は半年以上。「カローラクロス」は納期を明示できていない。

5位のタントは、23年4~12月の販売が11万7068台(前年同期比44.8%増)だったが、24年1~3月は7794台と同8割(81.6%)も減少。通期では1.4%増と前年比プラスに踏みとどまった。ダイハツはタントの生産を10日に再開するが、販売実績に反映されるのは5月以降になる見込み。24年上期(1~6月)のランキングでは順位の下落の可能性が濃厚だ。

登録車ランキングでは、燃費性能で他車を圧倒するヤリスが4年連続の首位。3位にはトヨタ「シエンタ」が4年ぶりに食い込んだ。ミニバンの中では使い勝手の良いサイズ感や充実した装備が支持を得ている。

軽のランキングでは、エヌボックスが9年連続の首位。2位には、23年11月の全面改良で装備などが充実したスズキ「スペーシア」が入った。日産の軽電気自動車(EV)「サクラ」は同3.0%増の3万4081台だった。

3月の車名別販売は、エヌボックスが首位。前月2位だったスペーシアと3位のカローラの順位が逆転した。

※日刊自動車新聞2024年(令和6年)4月5日号より