日産自動車と全国5校の日産・自動車大学校、KONDO RACINGは、2019年のスーパーGT(GT300クラス)シリーズにブルー基調のカラーリングを身にまとった「ニッサン GT-R ニスモ GT3」で初参戦する。 日産・自動車大学校と近藤真彦氏率いるKONDO RACINGが展開するレース活動を通じた人財育成プロジェクト「ニッサン メカニック チャレンジ」として、同校の学生と全国の日産ディーラーから選抜されたテクニカルスタッフがチームに帯同し、日産グループ全体の整備士育成プロジェクトとして運営する。
これまで日産・自動車大学校では、12年からスーパー耐久シリーズに参戦してきた。学生がKONDO RACINGのチームスタッフとして関わり、約2千人の学生がメカニックのサポートやレース運営などに参画。応援活動の8千人の学生を加えて、約1万人が本プロジェクトに参加した。そして、16年には初のシーズンチャンピオンに輝いた。7年間積み上げたプログラムを進化させるため、今シーズンは戦いの舞台を国内最高峰のGTレースであるスーパーGTに移し、これまでより厳しい環境で学生育成プログラムを展開する。近藤監督は「GT3は世界中の自動車メーカーがしのぎを削る難しいカテゴリー。新しいチャレンジとして1勝、2勝はする意気込みで頑張っていく」と語った。日産・自動車大学校の本廣好枝学長は、レースに参戦するディーラーメカニックについて「学生が、こんな整備士になりたい、とあこがれるような姿を見せてほしい。また、この経験を生かしてさらなる成長を遂げてほしい」と期待を述べた。
※日刊自動車新聞2019年(平成31年)4月24日号より