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〈トピックス〉東京自動車大学校

〝あこがれの車両〟を多数教材に

小倉学園(小倉基義理事長)東京自動車大学校(関根武理事校長代行)は、学生の憧れでありながら、普段、触れる機会が少ない車両を多数導入し、実習などで使用している。「憧れの車両に触ることができる」ことは、学校選びの魅力につながるほか、幅広い車両の整備経験や知識を広げることで、就職後に顧客とのコミュニケーションや応用的な整備に役立つ。
昨年12月には、新たな実習教材として、日産「GT―R(R35)」を5台導入した。3学期からの総合整備実習において、まずは、3月に卒業を控えている2年生と4年生が同車を使用して点検整備作業を行った。 GT―Rは国産車両の中でもハイテクノロジーだといわれている。車両をリフトアップしてタイヤを外し、ブレーキのパッドやキャリパーを点検した。その後、アンダーカバーを外してエンジンからタイヤまでの動力伝達システムを確認した。4年生は車両に故障診断器をつないで、エンジンの動きに関するデータも収集した。学生の反応は、「授業で触らせてもらえるとは思っていなかった」と好評だった。
2019年度は、在学する学生全員がGT―Rに触れるようにする。1年生も簡単な点検などで使用できるようにするほか、更に内容を深めた実習を行う。トランスミッションの取り外しなど応用的な整備作業を取り入れることも検討している。
「ランボルギーニ」や「フェラーリ」などのスーパーカーを取り入れた授業にも注力している。幅広い車種の実習車を取りそろえ、応用力のある人材育成につなげる。

※日刊自動車新聞2019年(平成31年)4月24日号より