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モータースポーツトピックス

トヨタモビリティ東京  各種レースに参戦   人材を底上げ 貴重な機会

新たなモータースポーツファン開拓 ユーザー招待「観戦ツアー」も

トヨタモビリティ東京(片山守社長)では、より多くのユーザーにクルマの魅力や楽しさを伝える活動としてモータースポーツを重要視している。自社チームの「GR Tokyo Racing」では今シーズン、トヨタガズーレーシングが展開する各種レースに参戦するほか、ユーザーへの情報発信も強化する方針。活動拠点となっているGRガレージも年内に4店舗へ倍増させる計画で、都内の新たなモータースポーツファンを掘り起していく考えだ。
同チームでは前身となるネッツトヨタ東京での活動で培ったノウハウを生かし、今年も「86レース」「ヴィッツレース」「ラリーチャレンジ」に挑む。長野五輪スピードスケートの金メダリスト、清水宏保選手も昨年に引き続きヴィッツレースに出場する。このほか、プロレーサーも起用するが、今シーズンは原点に戻り、社員中心のチーム構成を重視している。メカニックだけでなく、86レースには社員ドライバーの水谷大介選手、ヴィッツレースには長山等選手が、ラリーチャレンジにも8人のレース未経験社員が参加する計画。モータースポーツに参加するという貴重な経験を得る機会を、多くの社員に設けることで人材の底上げにもつなげていく。
こうしたレースには、ユーザーを招待する「観戦ツアー」も盛り込んでいく。チームのメンバーとユーザーが一体になって勝利への目標に向かっていくことで仲間意識を醸成してファンの拡大を図っていく。今期はリピーターだけでなく、初参加のユーザーも多く、着実に成果が表れている。
GRガレージでは今後、ドライビングシミュレーターを店舗間とネット回線でつないだ「eモータースポーツ」の開催など新たな試みも取り入れていく予定。店舗でのトークショー開催など地域に根ざした活動も続けながら、誰でも気軽に参加できるモータースポーツの魅力を幅広く発信していく考えだ。

※日刊自動車新聞2019年(令和元年)6月20日号より