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自動車業界コラム

快適に働ける環境づくり

日産プリンス福岡(寺田繁人社長)は本年度から店休日を大幅に増やすなど、社員の働きやすさを重視した経営を推進している。社会的な要請としても、働き方改革に重きが置かれる時代が到来している。従業員と顧客双方にとってメリットがある営業体制を再構築し、これからの時代にさらに飛躍するディーラー経営をデザインしていく。
 店休日は本年度から90日から100日に増やした。交代制による個人休を複数回設定するよりも、店休日を増やした方が休みを取得しやすいと判断するとともに、連休を月に2回から3回にすることで、社員がしっかりと休養が取れるようにした。また店舗運営の面でもスタッフ全員が揃う日を拡大することで、チームワークで顧客対応を強化することも狙う。年間休日日数は取得が義務化された年次有給休暇5日間と合わせて年間112日にまで拡大した。
従業員満足(ES)を高めるために、職場環境を改善する投資にも積極的だ。「ES工事」と呼称するハード面の整備を進めている。全店舗での照明のLED化とサービス工場へのスポットクーラーの導入を今年度中に完了する。一部店舗では冬場対策として風よけカーテンも設置するなど、社員が快適に働ける環境づくりに配慮している。
このほかにも、社員の健康維持・増進を図る取り組みを多岐に渡って実施。社員の健康づくりでは、福岡県などの表彰制度で優良事業所の評価を得ている。こうした人財重視の経営で、生き生きと働く社員たちのパワーをより一層高めていく考えだ。

※日刊自動車新聞2020年(令和2年)6月23日号より