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自動車業界コラム

社員の人生を豊かに
ネッツトヨタ多摩(田村勝彦社長)は、全社員を対象とした人財育成の社員研修の一環として「パラダイムシフト研修」を実施している。同社は、業務のスキル向上に関するプログラムだけでなく、社員の人生を豊かにするテーマを行うことに注力している。
この研修は、これまでの人生を振り返りながら「自己開示」し、それまでの人生を見つめなおすことで、これからの自分をどうしていきたいか、価値観や人生の目的、目標などを見つけ、物事を「本質的に考える力」を鍛えることを目指し、1泊2日で行う自己研さん研修だ。
 社会人になり会社で勤務するようになると、毎日携わっている業務に関することは学ぶ機会があっても、日々の忙しさから、自己を学び見つめなおすことや、考える力を養う機会を取ることは中々難しい。同研修のテーマであるパラダイムシフトとは「パラダイム=モノの見方や捉え方(考え方)」と「シフト=変える、動かす」からなる言葉で、これまでの自分の考え方を変えて、新たに自分の人生像を描く研修という意味を表しているという。
田村社長は、この研修への思いを「今までの歴史や流れに学ぶだけでなく、自分を見つめなおし、ゼロベースで自ら考えて行動し、新たな歴史を作っていくことが重要」などと述べた。
また、同研修を終えた社員からは「自分のことを見つめ直す良い機会ができた」や「社長と直接コミュニケーションをとることができて良かった」、「社員同士の普段見えない部分を知ることができ、同じ会社の仲間をより深く理解できた」などの感想が聞かれた。

※日刊自動車新聞2020年(令和2年)6月23日号より