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自動車業界コラム

若手も多数、活気ある職場
函館トヨタ(小野博樹社長)は、7月1日に関連企業のネッツトヨタ道南(同社長)を経営統合し、新生「函館トヨタ」がスタートする。同社は、トヨタ自動車販売店表彰でトヨタ店最高位の総合表彰に6年連続で輝く全国屈指のトヨタ店。企業の原動力は高いCSにある。小野社長は「ES向上なくしてCS向上はない」とし、一段のES向上に取り組む。
今夏に誕生する新生「函館トヨタ」は従業員数が177人、レクサスを含めた新車拠点は12店舗、中古車独立拠点1店舗の体制。今回の経営統合で本格的に経営資源の最大活用を図る。札幌トヨタグループの両社は賃金などの労働条件が同一であり、小野社長は「笑顔で挨拶」と「コミュニケーション」を社内活性化のポイントに挙げる。
従業員が職場環境や待遇面などでの満足度を図る経営指標がES。一方で企業の原動力は従業員のモチベーションであり、小野社長は「高いESが結果的にCS向上に結び付く」という。従業員の仕事への意欲が高まることで企業の業績アップを導き出し、給与や賞与などの評価につながる。同社はES、CSが全国トップクラスの水準。優れた経営バランスが高実績となり、数年来の好循環を呼び込んでいる。
 トヨタディーラーにおけるトヨタ店ブランドは、長い歴史と共に構築してきた特別な企業文化がある。今回の系列会社との経営統合に向け、ネッツトヨタ道南の社員一人ひとりがトヨタ店への経営統合を喜んでいたようだ。ただ単に統合するのではなく、ネッツ店の顧客を次のステージで囲い込むチャンスでもある。両社合わせて登録車占拠率が20%を超える「強い函館トヨタ」が来週誕生する。
創業60年以上の歴史を刻み、札幌トヨタグループの関連会社で人材育成に注力し、社員一人ひとりの成長を通じて企業発展と函館の地域経済に貢献している。万全の研修体制で20代の若手スタッフが多数活躍しており、職場は活気にあふれている。国家資格最上位である1級自動車整備士の資格を持つ女性社員も入社。サービス工場に女性更衣室を新設するなど女性エンジニアの受け入れ体制も整えた。現在、サービスエンジニアを始め総合職のスタッフ、来春新卒、U・Iターン歓迎と広く社員を募っている。

※日刊自動車新聞2020年(令和2年)6月23日号より