健康第一「心」プロジェクト展開
ネッツトヨタ札幌(山下光一社長)は、年方針を漢字一文字に込めるのが恒例で、今年は「心」を選んだ。新型コロナウイルス禍で経済活動が停滞感を増す中、「コロナに負けるな!健康第一『心』プロジェクト」を先月から全社員で展開し、社内が活気に満ちている。
社員始めその家族、子ども、そしてお客様に「心・健康・希望」を届ける「全社元気プロジェクト」。具体的には①全社員にマスク50枚送付、家族やお子様向けにマスクを斡旋販売、社員用アルコールハンドシェル(50㍉㍑)送付②「心(COCORO)」Tシャツ送付、イベント時などに着用しお客様対応で元気を届ける③心(COCORO)」缶バッジ送付、エンジニアの帽子に付ける―など。
「心(COCORO)」Tシャツや缶バッジに記してあるキャラクターは、今年の漢字一文字の『心』をあしらったデザイン。Tシャツの裏側には「Heart」「Health」「HOPe」「KENKO DAIICHI」の文字が並ぶ。缶バッジは青・赤・黄・緑・黒の5色を用意。
北海道は、新型コロナウイルスの感染者が1100人を超えるなど厳しい環境下にあるものの、同社は「可能な限りの感染防止対策を講じており、幸い感染者は出ていない」と「健康第一『心』プロジェクト」による成果が出ている。「お客様対応サービス業はまず社員が健康でなければ」との考えで健康管理への留意を徹底している。
一方、同社はESへの取り組みが迅速であると共に、野球サークルやモータースポーツなどの社外活動を支援する。そこには「従業員の満足がお客様満足につながる」との方針が息づいている。毎週木曜日を「ノー残業デー」とし、全員が意識を持って業務の効率化や改善に取り組む。職場単位で主体的に労働環境を考える契機になっている。
特に札幌の新車ディーラーには珍しくモータースポーツが盛んだ。昨年夏に十勝スピードウェイで開催の「トヨタガズーレーシング ネッツカップ ヴィッツレース北海道シリーズ第2戦」に参戦し、4位でフィニッシュ。道外勢を含む過去最高の21台がエントリー。チーム「ネッツ札幌ヴィッツレーシング」は2007年以来参戦し、これまで2度入賞。モータースポーツに関心の高いエンジニアが多い。スタッフの前向きな意欲を引き出してES向上を図ることがCSアップにつながっている。
※日刊自動車新聞2020年(令和2年)6月23日号より