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〈トピックス〉花壇自動車大学校

高い評価を受けた「花壇86」

花壇自動車大学校(角川重博理事長・校長、仙台市青葉区)は、2014年から「東京オートサロン」に出展している。7回目の出展となった20年は、トヨタ「スプリンタートレノGT―APEX(1985年式)」をフルレストアした「花壇86」を展示。オリジナルに近い状態に仕上げた花壇86は、2つの賞を受賞し、学生たちの思いが外部から高い評価を受けた。
 花壇86は、学生たちの親の世代が憧れた名車を学生からさらに先の世代に引き継ぐことを目的に制作された。ボディークラフト科の有志13人は、AE86のボディー全体に進行していた腐食部位を切り取り、鉄板を手作業で板金して溶接するなど、レストア作業は大変だったという。
完成した花壇86は、内外装はオリジナルの状態を保ちながら一部のパーツをカスタマイズして、オートサロンの出展ブースでも幅広い世代の来場者やマスコミからも反響が寄せられた。その結果、2つの賞を受賞した。
受賞した賞の1つ目は、トヨタの「勝手にガズーアワードin東京オートサロン2020」で、「自動車大学校賞」を受賞した。同アワードは、ガズー編集部員が選んだ出展車両の中から、ガズー閲覧者の投票でグランプリを決める。2つ目は、米の自動車情報誌「スーパー・ストリート」から、全ての出展車両800台のうち3台が受賞する「トップオナーアワード」に選ばれた。
同校では、来年のオートサロンに向けて車両制作を開始した。ベース車両は「ユーノスロードスター」で、完成が待たれるところだ。

※日刊自動車新聞2020年(令和2年)10月29日号より