いすゞ自動車首都圏藤沢サービスセンターの田南大樹さんは、高校生時代にバイクが好きで乗っているバイクを自分でメンテナンスしているうちにマシンに興味を持ち、整備士を目指すようになった。また、アルバイト時代に目にする機会が多かった「トラック」や「クレーン車」などの大型車に携わりたいと強く思い同社へ入社した。
田南さんは若手ながら、同社に入った技能実習生の指導にも関わっており、年の近い先輩として接しながら教えている。同社は、フィリピンで2015年に設立されたいすゞ製品に特化したアフターセールス支援拠点「いすゞグローバル・サービスコーポレーション(IGSC)」をはじめ、現地のディーラーや専門学校などの視察を実施した。田南さんも参加し、積極的にフィリピンで働く人たちのことを学んできたという。
興味を持ったことを追求していく性格の田南さんは、技能実習生の文化や考え方にも歩み寄りながら、いすゞの整備士としての技術や知識を教えるように心がけた。その中で「私も彼らから、グローバルな視点や価値観、考え方や仕事への向き合い方だけでなく、人としてのつながりの大切さなどたくさん学んだことがありました」と振り返る。
また、田南さんは毎年メーカーが主催しているサービス技能コンテストで、周囲の支えもあって全国大会まで進んだが、学んできたことが生かしきれず残念ながら優勝には至らなかった。その時に抱いた思いから、次回は、支えてくれた先輩や同僚への恩返しになるよう「全国優勝したい」と力強く語る。
田南さんは、将来「いすゞのサービス資格最高峰のS級を取得して、いすゞを極めていきたいです。いすゞのクルマのことは、何を聞かれても答えられ、どんな故障にも対応できる整備士を目指していきたい」と意気込みを話す。