福島ダイハツ(川村幸司社長)は、2020年4月に2人の外国人技能実習生を迎え入れた。2人は、ふくしま矢野目店に配属されたインドネシア出身のスナンダル・ハルム・パンブディ(ナンダル)さんとリズキー・アントニオ・シャフプトラ(リズキー)さん、丁寧な日本語を駆使して同社の社員と積極的にコミュニケーションを行い、技術の習得に努めている。2人とも持ち前の明るさが店舗の雰囲気を和ませ、店舗だけでなく同社全体にプラスの効果を生み出しており、メカニックとしての活躍とともに厚い信頼を集めている。
ナンダルさんとリズキーさんは、高校時代に自動車の整備技術を学び、日本語も勉強した。インドネシアにはダイハツの現地法人が立地しており、二人ともダイハツブランドに親しみを持っていた。
配属されてからは、車検や一般整備を任されている。日々の仕事についてナンダルさんは「先輩に教えてもらっています」、リズキーさんは「皆さん優しく教えてくれます」と、同社の社員に対する感謝の気持ちに口を揃える。また、元気の良い挨拶など日々の仕事に対する姿勢は目を見張るものがあるという。上司のふくしま矢野目店斎藤貴浩店長は「何事も真面目で、真剣に仕事に取り組んでくれている」、同社サービス部の大内義昭次長は「2人の元気さと真面目さが、会社全体にプラスになっている」と、ともに高く評価している。
ナンダルさんは、ダイハツ工業が開催した「インドネシア・マレーシア技能実習生全国一斉テスト」で、満点の最優秀賞を受賞、リズキーさんは優秀賞を受賞した。2人の高評価は、テスト前の勉強に加え同社の支援が結果として表われた。ナンダルさんは「毎朝勉強したのでうれしかったです」と笑顔を見せる。リズキーさんは「次の試験は頑張りたいです」と悔しさをにじませた。向上心を持ち続ける2人には、さらなる飛躍が期待される。