家庭との両立支援に注力
〝ずっとあなたと両想い〟を企業メッセージに、地域に愛され、信頼される「町いちばんのお店」を目指す福岡トヨペット(村井隆介社長)。この実現に向けて、要となる社員一人ひとりが力を発揮し、活躍できる環境づくりを推進している。その一つが「健康経営」の実践だ。社員が生き生きと楽しく働けるように、健康を増進するさまざまな取り組みを実施。労務管理の見直しなどにも力を入れ、2019年から3年連続で経済産業省の「健康経営優良法人(ホワイト500)」に認定された。
女性が活躍できる職場づくりにも積極的だ。女性活躍推進プロジェクト発足や女性管理職割合の数値目標設定など、女性社員の活躍を後押ししている。また、平均勤続年数や労働時間などの評価基準を満たし、17年に厚生労働省から女性活躍推進企業「えるぼし(2つ星)」の認定を受けた。
仕事と家庭の両立支援にも力を注いでいる。17年に配偶者出産休暇を導入し、男性社員も配偶者の出産時や、育児の休暇を取れる体制を整えた。若い社員を中心に休暇を活用し、育児に励んでいるという。こうした取り組みが高く評価され、18年に厚労省から子育て支援企業「くるみん」認定を取得。19年秋には「トヨピーキッズ保育園」を開園し、仕事と子育てに奮闘する社員や地域の家庭を支援している。今後はさらに「プラチナくるみん」認定の取得を目指す。
これら三つの認定は、学生の多くが志望動機として挙げるなど、採用面でも効果を発揮している。高い次元でCS・ES・収益のバランスの取れた経営を目指す同社。高いレベルのES実現が、さらにCSと収益を高める好循環を生んでいる。