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九州スズキ   報奨金制度見直しでやる気に〝火〟

プライベートの時間大切に

九州スズキ(野田文久社長)は社員の意欲向上が業績アップに結びついている。コロナの影響で昨年度は新車販売が伸び悩み減収だったが、周辺利益の拡大で増益を確保した。厳しい環境下でも収益を伸ばした要因が、社員のパフォーマンス向上だ。
報奨金制度を4年前に大幅に見直したことが、社員のスキルアップやES(従業員満足)向上につながってきた。旧制度では突き抜けた実績を上げた一部の社員が報奨基準を満たすものだったが、新制度では社員の過半数が報奨金を受給できるように見直した。
 優れた実績を上げれば、サービスにも最大で月額8万円を支給する。社員全体への総支給額は過去に最高で月500万円にも及んだこともある。新制度の導入もあって、以前に退職して復帰した社員が近年は10人を超えるなど、働きがいのある環境づくりを実現している。
また社員の休日の面では、日曜日と祝日は営業日ではあるが、基本的に社員は休みとしており、当番制で業務を行うシフトカレンダーを採用。家族や友人らとの時間を充実できるようにしている。
職場環境の改善を目的とした設備投資も積極的だ。近年、拠点のリニューアルを相次いで実施。その一つが19年に建て替えた「スズキアリーナ飯塚柏の森」で、サービス工場へのスポットクーラーの導入やシャワールームの設置など、ESを重視した投資を行っている。今年度は年内をめどに「スズキアリーナ筑南」も一新する計画だ
このほかにも、生産性向上を含めた職場環境改善のため、洗車機の導入や積載車の入れ替えも完了した。