ネッツトヨタ多摩(田村勝彦社長)青梅店のトータルカーライフエンジニア(TE)の杉山康太さんは、2018年4月に入社し、今年で4年目となった今でも、新人の時に先輩から言われた「バカな整備士にはなるな」という一言を忘れずに守っているという。自動車ディーラーの整備士は、日々の仕事の中で、同じ車種の整備や点検が続くことも多い。しかし、見た目は同じだが乗る人や環境が違えば、クルマの状態や整備作業の内容が変わってくることもある。
杉山さんは、当時の先輩の言葉を「お客さま一人ひとりの声にしっかりと耳を傾け、1台1台しっかりと見ながら、そのクルマの使用状況などを踏まえた修理や提案をしていかなければならない」という意味でとらえていると話した。
杉山さんが整備士になろうとしたきっかけは、高校の授業でエンジンに触れ興味を持ったことがきっかけだった。その後、トヨタ東京自動車大学校で学び、地元東京の多摩地域と共生、人びとに豊かなカーライフを提供する地場ディーラーの同社に入社した。
杉山さんは、入社以来一つの信念を持って働いている。「毎日コツコツと、真面目に無駄のないように仕事に取り組み、一つひとつできるようになることを増やしていく」ということを心がけている。
また、後輩に対しては、初めから全て答えを言うのではなく、なるべく自身で考えて答えが導き出せるように促しながら、最後は「正しいことを教えるように心がけている」という。そのために、自身では、日頃正しい知識を身に付けていく努力をしている。
杉山さん自身が今後目指していきたいことは「自動車検査員やトヨタ検定1級取得を目指していきたい」と話す。また、大変な仕事も多い毎日の中で「仕事の楽しさ」も発見していきたいと語る。