いすゞ自動車首都圏(小河原靖夫社長)の東京ベイ支社中央支店江東サービスセンターのアドバイザーで主任の田井光俊さんは、今月から「いすゞのサービス資格最高峰のS級」取得を目指し、来年3月の試験合格に向け知識と技術を磨く研修に挑む。いすゞS級は、同ブランドのサービス資格最高峰で、全国でも有資格者が少ない超難関資格と言われている。
田井さんは、子どもの頃から物を修理することが好きだった、大学進学と迷った結果、好きなことを仕事にするために整備士になろうと東京自動車大学校に進学した。学生時代に、乗用車ではなく、商用でトラックなどの大型車を扱ってみたかったことと、「世の中を支える物流企業の稼動を守っている」という点から、いすゞで働きたいと強く思いメカニックとして2012年に入社した。
その後19年に、整備の現場で培った技術と知識をもとに、故障や車検、点検などで持ち込まれたクルマを直接顧客に接しながら課題解決の提案も行うフロント業務の「サービスアドバイザー」として新たな道を歩みだした。
顧客と日々向き合いながら、その相手の思いや要求を受け止め現場に作業を依頼していく。それまで自身がメカニックとして経験して得られた知識や、作業する側の思いにも配慮しながら「お客さまの稼動を止めないための最適な提案を行うように心がけてきた」と話す。これには、アドバイザーになり顧客から直接「ありがとう」という感謝の気持ちを言われるようになり「役に立てたことを実感できてすごくうれしかった」という思いがあるからだと語る。
田井さんは、資格取得以外にも目標がある。いすゞが取り組む「稼動サポート」で、もっと多くの顧客の運行を止めない体制づくりにも挑戦していきたいという。