千葉スバルは、企業方針である「お客さまの笑顔をつくる会社」を目指した「ずっと千葉スバル」活動に取り組んでいる。お客さまに寄り添い、満足してもらうために何ができるのかを最優先に考えるポリシーは、営業やサービスはもちろん、板金塗装(BP)でもしっかり実践されている。
同社のBP部門は、BP習志野とBP新港の2工場体制だ。エンドユーザーとの接点が少なく、ともすれ縁の下の力持ち的な存在になりがちなBP部門で、いま取り組まれているのが「顔が見えるBP」への変身だ。
きっかけは昨年暮れに開かれたBPコンテストだった。外部の有識者を審査員に招いて初めて開いた社内コンテストで、優勝と準優勝に輝いた修理作品を作業者の紹介入りで店頭に展示したところ、その完成度の高さに拠点からの入庫が急増した。
BP習志野の池田公紀マネージャーは「仕上がり重視の体制にしたことで拠点からの評価が上がりました。フロントを通じたお客さまアンケートの実施やスタッフ同士による仕上がりの相互チェックなど、さまざまな見直しを図ったことも成果につながりました」という。
これらの改善は全て現場から自発的に上がった声を具体化したものだ。特にお客さまアンケートは働くスタッフのモチベーションに役立っている。「褒められれば嬉しいですし、評価が悪ければ原因は何だったのかをみんなが話し合うようになりました」。
こうしたさまざな見える化により、現場の雰囲気は大きく変わり始めた。社内におけるBPの位置づけがわかりやすくなったことで、一般整備からBPへ異動を希望するメカニックも出てきた。
池田マネージャーは、こうした変化を目の当たりにして「やっと流れに乗ってきた」と実感している。お客さまを「ずっとスバル」に引き付けるための魅力づくりは、これからも深化を続けていく。