自動車整備士をしている父親の影響で幼少の頃から整備士になりたいと思っていた。父からは将来について「好きなことをやれ」と応援されたという。社会人になった今でも父と整備について話すことがあるうらやましい親子関係だ。
整備専門学校に入学してから本格的に自動車整備について学び始めた。だからこそ分からないことは積極的に聞いて貪欲に知識を吸収していった。初めて学ぶことや知ることも多く、学校での勉強は楽しかったと振り返る。
実家にはスズキ車が計6台あり、「スズキ」は身近な存在だった。また、企業実習の経験を踏まえ、スズキ自販栃木に入社を決めた。入社後、スズキアリーナ氏家に配属。先輩は皆優しく、スタッフ同士仲が良いのが特徴だ。学校では基本的なことを中心に学んだが、故障診断など経験値も必要な作業では先輩に相談しながら修理に臨む。先輩も嫌がらずに気持ちよく教えてくれるので安心して作業に打ち込めるそうだ。
今はスキャンツールなどに慣れていないため苦労することもあるが、「どんな故障であっても原因を突き止め、早く修理できるようになりたい」と意欲的だ。今まで以上のことができるよう日々、研鑽に励む。「困ったことがあったらこの人に聞け!という先輩がいるが、自分も早くこの先輩のようになれるよう努力していきたい」と目を輝かせる。
当面の目標は重整備に対応できるようになることだ。頻繁に入庫するようなことはないそうだが高い技術力が求められる作業であり、先輩たちのようにもっと技術力を身に付けていきたいと笑顔で話す。