ホンダカーズ埼玉中（石井敦社長）は、吸収合併をはじめとする成長戦略を推し進め、年間販売台数は県内のホンダ系正規ディーラーで２位に位置する。ＩＴ化を進め、人材育成の充実で、社員の残業時間削減と収益アップの両立も実現させた。「やりたいことに挑戦できる職場」がやる気を引き出している。

採用を担当する管理本部総務部の栗澤幸治副部長は、「相手を褒めるのが社風で、委縮する雰囲気は見当たらない。上下に関係なく、自由にディスカッションしているので、やらされ感がなく、皆で一緒に考えて前を向いている。何よりも、社長が持っている明確なビジョンに多くの社員が共感しているので、会社が良い方向に進んでいる」と語る。
年間休日では、日数が最も多い業種の平均を上回る。同社は独自に開発した「顧客接触管理システム」で管理顧客へのアプローチの見える化を実現し、現場スタッフが互いにフォローし合える仕組みを整えたことが大きい。また、新入社員を対象にした奨学金返済支援制度をいち早く設けるなど、社員の職場環境改善も積極的に取り組む。