アウディジャパン(マティアス・シェーパースブランドディレクター、東京都品川区)は、2025年に「e―tron(イートロン)」シリーズの電気自動車(EV)販売比率を35%に引き上げ、年販1万台を目指す。24年までにEV計15台をラインアップし、21年実績で332台にとどまるEV販売の上積みを図る。
14日に実施した「Q4イートロン」「Q4スポーツバックイートロン」の発表会でシェーパースディレクターが明らかにした。Q4イートロンや20年に発売した「イートロン」、21年の「イートロンGT」を合わせて15車種のEVを24年までに展開し、Bセグメントにも新規モデルを投入する計画だ。
Q4イートロンの価格は599万円(消費税込み)からと、1千万円を超える既存モデルよりも大幅に引き下げた。新たな価格帯で顧客層を拡大し、モデル単独で年販900台規模を狙うと商品担当者は話す。21年の販売実績はイートロンシリーズ全体で332台、販売比率も1.5%にとどまるが、商品攻勢を強めて早期にEVの存在感を高め、33年の実現を目指すEV専売化の足掛かりとする。
※日刊自動車新聞2022年(令和4年)1月18日号より