ホンダカーズ東総(加瀬一幸社長)は、ランドセルを通じた2つの社会貢献活動に取り組んでいる。児童福祉施設で暮らす子どもにオーダーメイドのランドセルを贈る活動と、使い終わったランドセルをアフガニスタンに送る活動だ。
この活動の中心となるのが同社の女性社員だ。毎年2月に行われるランドセル選定会では、女性社員がお姉さん役になって子どもたちが好きな色のランドセルやステッチを一緒に選ぶ。完成したランドセルを渡す11月の贈呈式でも、お姉さん役の女性社員が子どもたちを優しくエスコート。お楽しみ会感覚で開かれるそれぞれの会は、いつも子どもたちの明るい歓声に包まれる=写真上=。
ランドセル贈呈式に2年連続で参加した銚子松岸店営業サポート職の多部田久美子さんは、「届いたばかりのランドセルを嬉しそうに背負う子どもたちの笑顔に癒されます。コロナ禍で会える機会は限られますが、心のつながりを感じます」と話す。
使い終わったランドセルをアフガニスタンの子どもたちに送る活動も浸透し始めている。国際協力NGOジョイセフの「思い出のランドセルギフト」に賛同して始めた活動には、開始から1年半で350個を超えるランドセルが集まった。昨年9月には銚子市立銚子西中学校の生徒たちが、6年間使った思い出のランドセル30個を「現地の子どもたちのために役立てください」と持参した=写真下=。
代表でランドセルを受け取った多部田さんは「支援の輪が地域にさらに広がるよう、長く取り組んでいければいいと思います」と、これからの活動の継続に期待を寄せている。