日産東京販売の環七小岩店には４人の女性スタッフが在籍する。その中の一人がテクニカルアドバイザー（ＴＡ）を務める山本有紀さん。入社のきっかけは接客が好きだったこと。学生時代のカフェでのアルバイトを通して、接客のやりがいや面白さに気づき入社を決めたという。当時はカーライフアドバイザー（ＣＡ）として入社したが「知識が少ないため自信が持てなかった」と振り返る。ただ、徐々に知識を付けることができ、販売にもつながるようになっていった。
　その後、ＴＡに職種を変更。いまは来店客とテクニカルスタッフ（ＴＳ）をつなぐ役割として、改めて接客の面白みややりがいを感じる毎日だという。かつてＣＡであった経験を生かしながら日々提案活動を行っている。常に心掛けていることは、入庫車チェック時のキズを見逃さないことやタイヤの溝チェックを欠かさずにすること。これらをしっかりとチェックすることで、ＴＳへの引き継ぎがスムーズになり、顧客への提案も迅速に行うことができる。
日ごろから心掛けているのは「１分１秒を大切にし、効率を考えて行動すること」。予約客の情報をあらかじめチェックし、提案の選択肢を頭の中でシミュレーションをする。これにより見積もりのスピードが格段に早まるという。
かつては全国日産サービス技術大会の女性ＴＡ部門に出場し準優勝した経験も持つ。その経験も踏まえた上で「いつかはＴＡ１級を取りたい」と考えている。