いすゞ自動車東北には、メーカーのエンジニア社内資格「いすゞプロモーションオブサービス(IPS)」の最上位資格である「S級」取得者が3人在籍する。その一人が本社所属の佐藤和也さんで、各拠点のエンジニア研修やサービスセンターの実績集計や業務改善などを担当する。その研修を受けて成長を続けているのが仙台支店の佐藤滉太さんで、的確な整備技術で社内の信頼を得ている。
佐藤和也さんは同社に入社後、働きながら整備士資格を取得し、自動車検査員まで取得した努力家だ。全国に44人しかいないIPS S級の知識と技術力を生かして、同社のサービス業務の中心を担う立場として活躍する。
佐藤滉太さんは「トラックが好きだった。いすゞ東北の企業理念『運ぶを支える』が格好良いと思った」ことがきっかけで入社した。現在は重整備をはじめ故障診断など幅広く担当している。
大型車ディーラーのメカニックとしてのやりがいは、2人が共通してあげるのは、夜間の緊急出動などの出張整備でトラックを再び走行できる状態に整備した時だと言う。「ありがとうと言われるのが最高の瞬間」と口を揃える。佐藤和也さんは「メカニックの最高の醍醐味」と語るように、応急修理で物流を支えることに2人は誇りを感じている。
各拠点のメカニックの研修の場で、佐藤和也さんは「技術を吸収するため謙虚になることを続けてほしい」と伝えている。謙虚な姿勢を忘れないことが、日々の成長につながると考えからだ。研修を受ける佐藤滉太さんは「はっきりと分かりやすく伝えてくれる頼りになる存在」と信頼を寄せる。
今後について佐藤滉太さんは「お客さまを待たせないように、作業時間をさらに短くできるように知識を増やしたい」と意欲を見せる。佐藤和也さんは「故障原因の探求や整備時間を短くするために私が経験してきたことを各拠点の後輩に伝えていきたい。そして、(IPS)S級の資格取得者を育てたい」と人材育成に積極的に取り組む考えだ。