常に前向きで改善に取り組む姿勢が会社から高く評価され、今年の1月に「最優秀サービススタッフ」で表彰された。日ごろから公私ともに相手を思いやり、職場では顧客や同僚など周囲への気配りを忘れない。入社以来、「皆が働きやすい職場にしたい」「会社の粗利益を増やすにはどうしたら良いのか」という課題を持ち合わせているというから驚きだ。現在は川越南店で整備部門の要「ピットリーダー」として、拠点の整備士7人を束ねる立場で活躍している。
リーダーとして、入庫車両の担当の割り振りから、想定外の修理や作業が発生した際の対応など、自分の仕事をこなすと同時に工場全体の進捗状況にも気を配る。「繁忙期は難しいが、後輩たちには新しい領域に挑戦する機会を提供したい」などと後進の指導にも配慮する。自身が新人の頃、面倒見の良い先輩の下で成長できたことへの感謝が行動に表れている。
整備事業では部品の売上アップが収益増につながるが、そう簡単に増やせるものではない。愛車をこまめに洗車している太田さんは、「快適なカーライフ」と「予防整備」の提案に着目した。撥水洗車や添加剤は、気になった時に迷わず勧め、エアコンフィルターやバッテリーの適切な交換も顧客に推奨する。車両を預かる時間は限られているが、絶妙のタイミングと分かりやすく説得力のあるトークで多くの顧客から依頼を受けてきた。新人の頃から少しずつセールストークの引き出しを増やしてきたことが大きい。
太田さんは「色々な可能性に挑戦し続けたい」という思いを胸に、「目標は誰からも信頼される人間になりたい」と目を輝かせる。