シュテルン横浜東(板東徹行社長)が展開するメルセデス・ベンツ横浜東のサービスメカニック越畑大輔さんは、機械いじりの好きな子どもだったという。機械式時計やおもちゃの部品などを見たり、触ることを好んだ。自然な流れで乗り物に興味を持ち、16歳で二輪車、18歳で四輪車の免許を取得した。〝メカニックになりたい〟と進路を決めたのは高校生のとき。車が好きだったこともあり「迷いはなかった」と振り返る。
メルセデス・ベンツ販売店への入社を決めた背景には「やるからには一番難しそうなものに挑戦したいと思った」から。会社見学時には、学校で学んでいることとの違いに驚き、「ハードルが高いかも」と思ったというが、同時に「やってみたい」という気持ちも湧いた。入社後のメーカー研修などを通して「国産車とは開発段階からの考え方や整備手法など、異なることが多いことが分かった」。さらに、そのこだわりの裏にある意味や知らないことを知ることができる喜びが大きく面白みを感じることが多いという。
最もやりがいを感じる瞬間は故障診断において、周りが分からない故障内容を早期に追求し発見できたとき。テスターだけでは分からない部分を自分の知識や経験などを総動員して解決に導く。そのため、高難度修理の入庫頻度は他店舗と比較しても多いとし、「直らないと言われて入庫されたものを直せたときは嬉しい」と話す。そのために日々勉強を重ねることを心掛け、過去の不具合などは経験値として忘れないようにしている。
現在はメルセデス・ベンツ「国際認定故障診断士」の取得に向けて勉強を続ける。将来は「資格を取得するだけでなく実践で生かして。目に見えない不具合を直せるメカニックになりたい」としている。