関香苗さんは熊谷店でサービスフロント業務のテクニカルアドバイザー(TA)、塚越陽香さんは本社で採用担当を任されている。仕事の内容は異なるが、「顧客へのアフターサービス」「人材の発掘」という点からは、どちらも会社の根幹を支える重要なポジションだ。
関さんは「まだまだ1人前ではない」と謙遜するが、何事にも物応じしないタイプだ。サービス入庫は朝夕に集中する。混雑してもパニックに陥ることなく冷静に振る舞う。テキパキと受付業務をこなす姿に新人のテクニカルスタッフ(TS)も頼りに思うのだろう。顧客対応で相談されることもあるという。また、顧客の立場で考える営業と、専門家としての整備士との間で板挟みになっても「双方の立場が分かるから、両方を立てるようにしている」と微笑む。電話対応で「男性をお願いします」と言われれば、素直に男性TAへ交代するが、用件を聴き出し、確認することは欠かさない。
塚越さんは、TAを経て今の採用担当になった。まさに天職と言って良い。持ち前の明るさが身上で、観察力と洞察力に優れており、誰とでも会話が弾む。何と言っても、学生の気持ちを察し、学生との距離感の縮め方をよく知っている。誰もが緊張する面接時、多くの学生が「清涼剤のような存在」と感じているに違いない。にもかかわらず「自分の役割は光る原石をみつけるだけ」と謙遜する。
採用担当の醍醐味は、「配属先や教育担当から『良い新人だね』の言葉」と目を輝かせる。自分が担当した新人がその後に成長してくれたことに喜びを感じるという。