地域と家族に誇れる会社を
今年創業76周年を迎える札幌トヨタ自動車(小野博樹社長)は北海道で最も歴史のある新車ディーラー。小野社長は「人材育成が企業の根幹」を社風とし、企業の持続的発展のため人材育成に向け多様なサポート体制を整える。エンジニアが憧れる「夢の舞台」のモータースポーツの世界にも全社挙げてバックアップする。
同社は新車ディーラー、レンタカー・カーリース、産業車両、自動車学校など自動車関連ビジネスを中心に構成する札幌トヨタグループの中核。「札幌トヨタ自動車株式会社」を事業持株会社とするホールディング体制にも移行。北海道で屈指の規模を誇る企業体である。
今年の会社方針は『地域と家族に誇れる会社づくり』とし、小野社長が決めたキャッチコピー。モータースポーツで活躍する社員の資金援助を決め、今年6月のトヨタラリーチャレンジ第4戦「トヨタガズーレーシング(TGR)ラリーチャレンジイン蘭越ニセコ」に参戦するドライバーを支援した。会場に応援に駆け付けた小野社長は「モータースポーツの魅力を改めて実感した。今後さらにモータースポーツの情報発信に力を入れたい」と話す。
7月3日(日)「ヤリスカップ東日本シリーズ第3戦(十勝スピードウエイ)」は気温30度超えの炎天下の中、公式予選~決勝レースが行なわれた。会場は白熱の展開を繰り広げた。出走台数33台。
カーナンバー75「さっぽろとよワンYaris(ヤリス)」はドライバーは船場昇(大曲店)さん、エンジニアが坂野誠志郎(苫小牧支店)さんと、宮本晧多(琴似支店)さん。レースの結果、予選順位25位(ベストタイム1分47秒351)で、決勝は22位(ベストタイム1分47秒560)と善戦した。
〈レース後の参加者コメント〉
船場昇選手
「予選では良いタイムを出せなかったが、抜いたり抜かれたりとレースを楽しむことができた。想像以上の暑さで路面温度が上昇し、タイヤの使い方が非常に難しかった。応援に駆けつけてくれた皆さんに感謝したい」
坂野誠志郎選手
「次回のレースは私がドライバーを努めます。貴重な車両データをもとに、さらに上を目指せるよう準備していきたい。応援よろしくお願いします」
宮本晧多選手
「練習から本戦まで参加させていただき、みんなが真剣にレースに取り組む姿に感動した。ドライバーを安心してコースに送り出すため自分にできることを精一杯やった。レースを通じて社内の方々との輪も広がり、とても良い経験になった」
次回は9月25日(日)のヤリスカップに参戦予定だ。
※日刊自動車新聞2022年(令和4年)7月21日号より