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自動車業界トピックス

トラック隊列走行システム、日本の提案が国際標準に

経産省が公表

経済産業省は、日本が提案したトラックの隊列走行システムが国際標準化機構(ISO)から国際標準として発行されたと公表した。今回の標準化で、異なるメーカーの車両が混在していても隊列の加入車情報などを共有することができ、協調して車速の調整を行うなどした隊列の形成が可能となる。日本をはじめ、欧米などでも隊列走行の実用化に向けた動きが活発になっており、国際基準の制定で社会実装に向け弾みがつきそうだ。

今回発行されたISO4272では、車両間および隊列走行管制室が情報を共有し、隊列の形成、加入、離脱を行う「隊列運行管理機能」と、車両間で加減速情報などを共有し、協調型車間距離維持システムをベースに、車間距離や車線の維持、車線変更などを行う「隊列走行制御機能」の二つの機能を規定。隊列形成の方法や共通通信データ項目の定義、隊列走行機能の評価手順に関しても定義づけた。

日本が提案し、19日に国際標準として発行された。今回の標準化で、異なるメーカーの車両が混在していても隊列の加入車情報を共有できるほか、加入時に車速の調整を行うことで隊列の形成が可能となる。

トラックにおける隊列走行は、ドライバーの負担軽減や渋滞緩和などに有効と言われている。各国が市場導入を見据えた環境整備を始めており、日本も2018年に新東名高速道路などで初となる公道実証実験を行った。

国際的な基準ができたことで、実用化に向けたシステム開発が一層活発になりそうだ。

※日刊自動車新聞2022年(令和4年)9月22日号より