中国電力、東芝エネルギーシステムズ、REXEV(東京都千代田区、渡部健社長)と山口県は、遠隔地にある電気自動車(EV)の充放電を制御するエネルギーマネジメント実証試験を4月から開始すると発表した。
実証実験は山口県岩国総合庁舎(岩国市)と「eeV竹屋町ステーション」(広島市)という離れた場所にある計3台の日産のEV「リーフ」を使用する。REXEVのEVの充放電を管理・制御する仕組みと、東芝エネルギーのVPPクラウドシステムを使ってEV3台を遠隔制御する。再生可能エネルギーの需給調整や余剰電力の活用、需給調整市場への活用といったエネルギーマネジメントを実証し、活用可能性を検証する。EVの利用実態やEV導入による効果なども検証する。
再エネで発電した電気をEVに蓄電することが期待されている。安定的なエネルギーリソースとして機能させるためには、複数地点・複数台のEVに対して1台1台の利用実態や充電状況を考慮した充放電計画の策定と統合制御が必要で、今回これを実証する。
実証を通じて地域のカーボンニュートラルの実現に向けてEVが有効活用される取り組みを推進していく。
※日刊自動車新聞2022年(令和4年)3月10日号より