乗用車メーカー8社が28日に発表した2020年の世界生産台数の合計は、前年比17.9%減の2282万5343台となり、新型コロナウイルスの影響で大幅に落ち込んだ。国内生産は同16.3%減の771万4847台と800万台を割り込み、東日本大震災の影響で大きく落ち込んだ11年の797万8541台を下回る水準となった。
海外生産はロックダウン(都市封鎖)による稼働停止などの影響で同18.7%減となった。世界販売も各社が2桁減となり、大きく落ち込んだ。一方で12月単月の世界生産では日産自動車が15カ月ぶりにプラスに転じるなど、8社合計で前年同月比10.5%増となった。世界販売もトヨタ自動車が過去最高を更新し、回復基調は鮮明となっている。
※日刊自動車新聞2021年(令和3年)1月29日号より