乗用車メーカー8社が28日に発表した2021年の生産・販売実績によると国内生産台数の合計が前年比4.2%減の739万1194台と前年実績を割り込んだ。8社合計の世界生産台数は同3.2%増の2355万4886台と前年を上回っており、国内生産で半導体不足や新型コロナウイルス感染拡大に伴う部品不足による影響が深刻だった。
国内生産は21年前半は回復傾向にあったものの、東南アジアでのコロナ禍による部品供給の遅れが顕在化した。国内自動車メーカー各社は昨秋ごろから挽回生産を計画していたものの、一時回復していた半導体も再び需給がひっ迫し、減産や生産の一時停止を余儀なくされている。
8社合計の世界販売台数は同6.1%増の2491万6907台と2年ぶりプラスに転じたものの、19年実績との比較では10.8%減で、コロナ禍前の水準に回復していない。
※日刊自動車新聞2022年(令和4年)1月29日号より