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自動車業界トピックス

国交相 整備士やトラック運転手も 待遇改善の必要性示す

「整備士や交通関連の運転手も重要なエッセンシャルワーカー」

斉藤鉄夫国土交通相は10日の閣議後会見で、政府が保育士や看護師の給与引き上げを検討していることに触れ、「整備士やトラック運転手など、交通関係のエッセンシャルワーカーの待遇改善についても議論し、提言していく」方針を示した。低い給与水準を懸念し、整備士などを目指す若者が減ったことが、各業界の人手不足の一因になっている。給与面の改善を進めることが人材確保につながるとし、国土交通省としても政府に働きかけていく考えだ。

政府は、給与水準が他業界と比べて低いと言われている保育士、介護士、看護師などの収入を引き上げる検討を開始した。「公的価格評価検討委員会」を立ち上げ、議論を進める。

これらの職種は、人々の日常生活の支援に必要不可欠なエッセンシャルワーカーと言われている。斉藤国交相は「整備士や交通関連の運転手も重要なエッセンシャルワーカーである」とし、待遇改善の必要性を訴えた。さらに物流業界では、上昇傾向にある物流コストの荷主への適正な転嫁が可能な環境を整えるなど、構造改革を経済界と一緒に進める必要があるとの認識も示した。

観光目的の海外旅行者の受け入れに関しては「年内にモニターツアーで検証した上で検討する」とし、早ければ来年早々にも受け入れを再開する可能性を示唆した。コロナ禍によるインバウンド需要の低迷で、レンタカー、タクシーなどの業界が打撃を受けており、海外旅行客の受け入れ再開が待ち望まれている。

※日刊自動車新聞2021年(令和3年)11月11日号より