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自動車業界トピックス

国交省、ディーゼル乗用車のRDE規制値を大幅に強化 

NOxを台上試験と同等まで引き上げ

RDE試験(デモンストレーション)に用いる装置

国土交通省は、ディーゼルエンジン(DE)を搭載した乗用車の型式認証で「路上排出ガス試験(RDE)」の規制値を大幅に強化する。国連の自動車基準調和世界フォーラム(WP29)で成立した協定規則第168号を導入し、同試験における窒素酸化物(NOx)の規制値を、台上排出ガス試験の規制値とほぼ同等にまで引き上げる。

昨年6月にスイスで開かれたWP29の第190回会合で「路上走行時の軽・中量車排出ガスに係る協定規則(第168号)」が採択されたことを受け、日本でも導入することにした。RDEに関する新たな国際基準案は日本とEUが主導して策定してきた。

対象車両は、乗車定員9人以下の乗用車と車両総重量(GVW)3.5㌧以下のディーゼルエンジン搭載車。型式認証におけるRDE試験法に協定規則第168号を導入することに伴い、従前は2倍以内としていた試験室内での台上排出ガス試験の規制値を1.1倍以内にまで大幅に強化する。

道路運送車両法の保安基準の細目を定める告示を一部改正し、3月26日に施行する。適用日は、新型車が2028年10月1日、継続生産車が30年10月1日。

これに伴い、装置型式指定規則の一部改正も行う。型式指定対象となる特定装置の種類に、協定規則第168号に基づく認定に対応するものとして、路上走行時に排出ガスなどの発散防止装置の機能が低下することを防ぐ「ディフューズストラテジー防止装置」を追加する。施行は3月26日。

※日刊自動車新聞2024年(令和6年)1月11日号より